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​Kanichi
Fujiwara

オーストラリア一周&縦断 182日間の旅

走行距離:24000km 

期間:1987年7月~12月 

バイク:HONDA MOTRA

 

旅ストーリー 

 初めての海外旅行。狭い日本を飛び出したい、本当の360度の地平線をバイクで走りたい、そんな思いからオーストラリアの旅を計画。当初は大きなバイクで行く予定だったが、町をノロノロ走る原付バイクが、成績が悪く、飛び抜けた才能もない、小さくて弱い自分の分身に見えたことから、原付バイクで行くことを決めた。

 夢を語ると周りの大人から「夢なんてみんな諦めているんだよ」「そんなことして何になる?」「定年退職してからでいいだろ」…いろんなことを言われた。大人の言葉は不安を掻き立てたが、どうしてもやればできことをやらないことに納得できなかった。

 原付バイクはオーストラリアで販売していないため日本から貨物船で輸送。船の到着に合わせて人は飛行機で飛んだ。また中学から英語が最も苦手だったので、現地に着いてから英会話にはとても苦労したが、出会った親切なオージーのお陰で少しずつ言葉を憶えていった。

 毎日原野でキャンプをしながら少しづつ進んでゆく。半周をしてパースに着いたところで、さらに広い世界が見たいと思うようになった。そこでかるぐりーから1400㎞の間にガソリンスタンドがひとつものない、悪路のナラボー平原横断ルートに入っていった。一日にすれ違う車2、3台だけ、路面は砂と岩の過酷な道。横断ルート4日目、ついに自分が思い描いていた360度の地平線が目の前に広がった。まるで地球に自分だけになった気分。それは夢が実現した瞬間でもあった。あふれ出る涙で前が見えなくなった。

 スタート初日にバイクが壊れて現地の人に助けられたこと、鳥に何キロも追いかけられたこと、バイクからエンジンを外してジャングルの川を渡ったこと、カンガルーと一緒に走ったこと…様々なことがあった。

 いくつもの見えない壁と見える壁を乗り越えて、一つの夢を実現したことは大きな自信と勇気になった。また、旅に出る前に企画書を出していたバイク雑誌が、この旅の紀行文と写真の記事を連載してくれることになった。それがそ後の旅行家となるひとつのきっかけとなっている。

ルート

シドニー→メルボルン→アデレード→アリススプリングス→ダーウィン→ポートヘッドランド→パース→ポートオーガスタ→アリススプリングス→ケアンズ→ケープヨーク→ブリスベン→シドニー