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原付バイクで地球縦断 578日間の旅

走行距離:53000km

期間:1997年7月~1999年3月 

バイク:HONDA SUPERCUB

 

旅ストーリー

 砂漠、高地、ジャングル、熱帯、北極圏など地球の様々な自然や気候を体感する旅として計画したのが、北極海から赤道を超えて南極に近いマゼラン海峡まで走る地球縦断の旅。ひとりの夢を妻浩子とふたりの夢に変えて、原付バイク2台で実現したロングツーリング。

 

 バイクは運転が苦手な浩子が運転しやすく頑丈なバイクと考えてホンダのスーパーカブを選んだ。日本から貨物船でカナダバンクーバーまでバイクを運送。そこから北へ、北極圏を超えてカナダ、イヌビックまで北上した。その後はひたすら南下の旅。アメリカ西部、メキシコ、中米各国を縦断してパナマへ至る。

 パナマと南米大陸を繋ぐ道が存在しないため、バイクはエアカーゴに載せて南米コロンビアへ運んだ。さらにエクアドルで赤道を越えペルーへ。アンデス山脈越えでは標高4000m超える高所を走るため高山病に苦しんだ。ペルーの山道で犬と衝突して妻が足を負傷、そのまま病院のあるクスコまで走り切った。

 

 アルゼンチンではライダーズクラブに宿泊、何日もお世話になった。また、偶然知り合ったパウチョ(牧童)の家に泊めてもらったこともあった。風の大地と呼ばれるパタゴニアでは強風が吹き荒れ、何度もバイクを倒した。それでも目標にしていた南米最南端の町、ウシュアイアにたどり着くことができた。現地ではタラバガニを食べて祝福した。

 

 ウシュアイアからチリのサンチャゴまで北上して1年半の旅を終えた。南米の大自然は壮大で、世界三大滝の一つ「イグアスの滝」、白い地平線が広がる「ウユニ塩湖」、爆音を轟かせて氷河が崩れ落ちる「プリトモレノ氷河」、インカの空中都市「マチュピチュ」などが印象に残っている。


ルート
カナダ→アメリカ→メキシコ→グアテマラ→ベリーズ→エルサルバドル→ホンジュラス→ニカラグア→コスタリカ→パナマ→コロンビア→エクアドル→ペルー→ボリビア→パラグアイ→ブラジル→ウルグアイ→アルゼンチン→チリ

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