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第183目 12月14日(木) 雨のちくもり |
那覇本島再上陸
「ウゲェ〜ッ、ほとんど眠れなかった…」
「もう5時」というよりも「ようやく5時か」という感じ。とにかく長かった。雨は徐々に小降りになり、大浸水だけどうにかは免れることはできた。
さあ出るか、と腰を上げる。バイクを移動していると夜中(早朝と言うよりもこの方がふさわしい)だというのに今井さんが起きて見送ってくれた。米原キャンプ場は分からないことが多かったので、今井さんにはお世話になった。沖縄で年を越して資金を稼ぎ来年は海外へ行くと言っているが、またどこかで会えるだろうか。今井さんを初め林君、フェチ、イノッチ、タクちゃん、NG、草島君、桑島君、米原はみんないいヤツばかりだった。短い時間だったけど楽しかった。もっと早く沖縄に来れればと思ったが、アクセス数を考えると、これくらいが限界だっただろう。
今井さんにお礼を言って暗闇に突撃。港へ向かう。見慣れた道程、この道を何度往復しただろう…、いよいよ島を離れる時が来たか、そんな寂しさが込み上げてくる。
トンネルは何事もなく通過。ホッとする。ここでまたパンクしたら洒落にならないからな。そして港へ到着。何事もなく無事フェリーに乗り込んだ。
船内のロビーでくつろいでいると与那国で会った女の子に再会した。チャリンコで4年がかりで日本一周をしている優喜ちゃんという子で、全ての旅を終えてこれから家へ帰るところだという。
どういう訳か彼女と気が合い、話が弾み、テーブルを挟んで長々とおしゃべりをした。旅のこと、家族のこと、将来のこと、話題は尽きなかった。とにかく明るく楽しく前向きな子で、下手な映画を見るよりは数十倍は楽しかった。
偶然出会った人と、年齢や性別、肩書きや地位など関係なく、ひとりの人間として話が出来るのが旅人のいいところ。それにしても与那国ではほとんど言葉を交わしていないのに、ここでこんなに深い話をすることになるなんて思いもしなかった…、何だか凄く不思議な気分だった。優喜ちゃんと別れ部屋へ戻る。帰路のフェリーと同じ6人部屋の個室、ベットがあるのでこれならゆっくり出来るだろう。それに船体が与那国の船の5倍くらいはあるから多少の波ではビクともしないはずだ。快適な航海が約束されていると思ったのに、そのはずだったのに、それなのに、ああそれなのに…。
「なんでこんなに揺れるんだ〜」
またしても海は大荒れ。期待は見事に外れた。
揺れがひどくとても真っ直ぐには歩けず、酔っぱらいオヤジのように千鳥足になってしまう。狭い通路がまるで騙し絵のように大きく傾いているのが分かった。大きいだけに揺れも大きく、巨大なバイキングに乗っているようだ。こんな状態がこれから12時間も続くと思うとゾッとする。
船内で日記を書こうと思っていたが、とんでもなく甘い考えだったことに気がついた。とてもパソコンへ迎える状態、というか体調ではなく、ベットの上でトドのようにぐったりしているのが精一杯。過酷な船旅が再び始まった。フェリーの到着予定時間よりも一時間遅れで那覇港に着岸した。これが途方もない時間に感じたのはオレだけだろうか。その時のオレは一秒でも早く船から降りて地面が動かないところへ行きたい、それが唯一最大の願いとなっていた。
懐かしい那覇港のフェリーターミナルを横切り、一般道路へ出る。
船にいるときは気持が悪くて出来るだけ動きたくない、近くの公園で野宿しようと思っていたが、実際帰ってくると最後の沖縄を町で過ごすのがもったいない気がしてくる。
それなら少し無理してでも海のきれいな瀬底ビーチのキャンプ場へ行こうかと思う。2時間ぐらいで行ける距離なんだから、それにキャンプ場の方が安心して熟睡出来るはず、ということで急遽予定を変更してキャンプ場へ向かった。
名護から見慣れた道を通り、見慣れたキャンプ場へ帰って来た。何だが自分の家に帰ってきたような懐かしさを感じる。時間はすでに12時を回っている。急いでテントを立てると、泥のように眠った。
「やっぱり地面はいいなぁ〜」
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■走行距離/124km ■総走行距離/22,318km
■宿泊地/瀬底ビーチキャンプ場<沖縄県国頭郡本部町>
(N 26° 38′40″ E 127° 51′25″)■食事 朝 パン 昼 おにぎり 夜 のり弁当 お茶 ■今日の入金額/1,414円 ■今日の出費/現金11,391円 カード1,416円 ■総残額/現金15,338円 クオカード&ギフトカード3,142円
フェリー代 : 石垣〜沖縄 11,234円