第171目 12月2日(土) はれのち

南国沖縄の最北端


 今日は動き回れる。
 まだ名護から北は行ったことがないので、本島最北端の辺戸岬へ行くことにした。ここまで南に来ておいて、最北端がどれだけの価値があるか分からないけど(笑)、端っこ好きライダーの端くれとしては訪れぬ訳にはいかない。
 カメラやパソコン類以外は全てテントへぶち込み、身ひとつケースひとつで走り出り出した。いつもは40kg以上の荷物を載せて走っているので、何だか違うバイクに乗っているみたいに軽く感じる。
 バイクが軽いと、心も軽い、自然とアクセルも開け気味になる。
 何だか頬を撫でる風がとろけそうなほど心地いい、まるで初夏を思わせる陽気はまさにバイクで走るに絶好のコンディションだった。
 今、沖縄にいられる幸せを全身に感じながらアスファルトを踏みしめる。

 国道を逸れて沖縄記念公園にバイクを止める。
 ここは北部の観光スポットらしく修学旅行生や観光客の姿が目立つ。ミクロネシアやポリネシア等の島々の文化を紹介している海洋文化館を見学する。これまで予算の都合で博物館の類はほとんどパスしていたが、入館が170円と安い上、他では見られない面白そうな博物館だったので覗いてみることにした。
 展示されていた幾つかの船の中でも、オレは特にカヌーをふたつ平行に繋げた大型船のスケールには圧倒された。この船を眺めながら「こんな船で世界一周ができたら最高だろうなぁ…」とため息をついた。オレはどこまでも旅人なんだな(笑)。
 南の島の人達も水平線を眺めながら「この水平線の彼方には、一体どんな世界が広がっているんだろう…」そんな思いで船を漕ぎだし、未知の島へ向かったのかもしれない。船を観ていると限りないロマンを感じるのであった。

 公園内には沖縄各地の民家が展示されていた。ひとつひとつ見て回ると島によって、時代によって、微妙に変化して行くのが分かりとても興味深かった。

 再びバイク。
 国道505号から本島を北南に貫くメインルート国道58号へスイッチする。北は人口が少ないのでほとんど民家がないと思っていたのに、意外と家が多いのでビックリする。所々にコンビニもあるので気楽に走れる。僻地という感じは全くしない。
 道の駅で昼メシを食べているとライダーが声をかけてきた。キャンプ場を探していると言うので、今泊まっている瀬底のキャンプ場を教えて上げる。沖縄はこの時期でも意外とライダー多いんだな。というか過ごしやすいこの時期が一番多いのか。

 道の駅を出てしばらくするとついに雨が降り出した。怪し気な雲が広がってきたと思ったが…、雨男寛一は沖縄でも今だ健在らしい。ガックリ。
 参った、まさか雨が降るとは思っていなかったからな、レインウエアを持ってきてないぞ…、と思ったら、おおっ、何と運がいい。ケースに入れたままだった。早速いつものイエローマンに変身して、どす黒い雲が立ちこめる辺戸岬へ向かった。
 岬に着いた途端にバケツをひっくり返したような大雨になった。何てついてないんだ…。

休憩所で雨宿りをしていると
「インターネットジャーニーの人ですか?」
 と声をかけられ驚く。まさか、沖縄で、それもバイクに乗っていない人に声をかけられるとは思わなかった。初の沖縄人かと思いきや、残念ながら(失礼)東京の人だった。
 沖縄まで1万円という格安のエアチケットを手に入れ、2泊3日で遊びに来たという。聞けばレンタカーも24時間で3800円と安かったらしい。あれ、ということは合計で13800円しかかかってないの?うそ、オレの鹿児島〜那覇よりも安いじゃん、アハハハハハ…。世の中こんなモノです。

 最北端到達の記念撮影も程々にして南下を始めた。古い家並みが残る「奥」で写真を撮ろうと思っていたのに、雨がひどくカメラを出すことができない。仕方なく写真は諦めて自分の心にだけ焼き付けておいた。
 東側の県道はさすがに民家はほとんど見かけない、熱帯の林の中をひたすら走る。雨は降ったり止んだりを繰り返し、なかなか安定しなかった。
  予定よりもあまりいい写真が撮れずにキャンプ場に戻ってきてしまった。残念。まあ、明日があるさ。
 来た頃は穏やかだったがこの2,3日は風が強くなった。冬は風が強いと聞いていたが、どうやら常夏の沖縄にも少しずつ冬が近づいているようだ。

前日の旅日記を読む 翌日の旅日記を読む

 走行距離/208km 総走行距離/21,637km

 宿泊地/瀬底ビーチキャンプ場<沖縄県国頭郡本部町>
          (N 26°  38′40″ E 127°  51′25″)    
 食事   塩ラーメン
    玉子 食パン コーヒー牛乳
    カツ丼
 今日の入金額/995円 今日の出費現金545円 カード798円
 総残額現金47,278円 クオカード&ギフトカード6,502円