8月24日(木) 鳴子峡にて (1)

AM7:30
いつもの様に仕事を終えてNETに接続。
チャット以外はROM専なあっしは、掲示板等を一通りROMった後、チャットルームでいつもの様にのほほんと世間話をしていた。
寛一さんは今何処に?と言うあっしの問いに、信じられない回答が帰ってきた。
『今日は鳴子で温泉。その後山形入り』
鳴子?鳴子って言った??近けぇじゃねぇかぁぁぁ!
次の瞬間、『いきまぁぁぁぁぁす!』の言葉を残し、バイクに積みっぱなしの訳のワカラン装備と共に一路R108号線を鳴子に向けて走り出した。

AM9:45に鳴子温泉到着。周辺の捜索に掛かるも、まるで姿が見えない。
聞き込みもしてみたがまるで駄目。
ひょっとしたら通り過ぎてるかも…と言う考えが頭をよぎるが、それでも諦めきれない。
鳴子から山形に抜けるには最短の国道であるR47…鳴子温泉の出口で待ち伏せする事にした。

鳴子峡の駐車場を待ち伏せ場所に決め、ひたすら白いOFF車が通り過ぎるのを待つ。
気が付くとPM0:00を過ぎていた。身体に力が入らないと思ったら朝飯も食ってなかった(苦笑)。
しかも暑い!気温33℃。しかもこちとら夜勤明け。干上がるよ〜(滝涙)。
PM1:00、疲労が限界に達したので、ついに諦めて帰る事とする。

鳴子の川沿いで流石に空腹と疲労に耐え切れなくなり、どっかコンビニでも入って食事でも…と川の対岸にあるコンビニに何気なく目をやると、そこに一台の白いOFF車が止まっていた。
『も、もしや!、でも…多分違うな』
と、止まらずに走り過ぎるも、気になって仕方がない。
これで駄目なら完全に諦めようと、来た道を戻って橋を渡り、着いたそのコンビニで信じられない物を目にする。

荷物満載の白いOFF車にIJのステッカー……。

それを見た瞬間、体中の力が一気に抜けてしまった。
と、そこにたっぷりと髭を生やした男の人が近づいてきた。OutRiderで、そしてIJで毎日見ている顔が目の前に……。か、寛一さんだ……
当の寛一さんにしてみれば、バイクに跨ったままグッタリしている大男にマジマジと顔を見つめられて、さぞや気持ちの悪かった事だろう(苦笑)。

写真で見るよりも若く見える。声も想像よりずっと若い。あっしの想像では『しもんまさと@泳げたい焼き君』な声だったんだけど…(ごめんして♪)
『しもんまさと』をご存知無い方は『つのだ☆ひろ』でも可(笑)。

その後、一緒に昼ご飯を食べ、次の名水まで走りましょうと言う事になった。
が!何故か寛一さんは逆方向にズンドコ走って行く〜。

違うんじゃないの?と思いもしたが、なにせ相手は旅の達人。何か考えがあっての行動に違いない。いや、絶対にそうだ。
ステキな抜け道の一つもあれば参考にさせて貰おうと思って、ひたすら着いていった。
すると寛一さんが急に止まる。携帯電話が鳴ったらしい。
何気なしに耳に入って来たルートの話題の中で、寛一さんが思いっ切り逆走している事が判明した(爆)。
恐る恐る教えてみると…

さ 『あ、あのぅ…逆ですぅ』
寛 『ん?何??』
さ 『このまま行っちゃうと…そのぅ…古川方面に行っちゃいます。尾花沢は真逆ですぅ』
寛 『しょっちゅう間違えるんです。は、ははは……』

普通のお兄さんがそこにいた(笑)

携帯の相手はあっしが朝チャットでお話していた『きたゆきさん』だった。
あっしが寛一さんを探している事もきたゆきさんから聞いていたらしい。
そこで初めてきたゆきさんが女性と知り、なんか可笑しな気分になった。まぁ、そんな事を意識せずに会話できるのがチャットのイイ所かも。
きたゆきさんも御一緒する事になり、合流地点を目指すも、またも明後日の方向に走って行ってしまう寛一さん(笑)
今度は早めに教えなくては!と思いクラクション一発。

さ 『ま、曲がる所を通り過ぎちゃいましたぁ』
寛 『ん、んあ?…ゴメン、10分でイイから寝てもいいかな…もう駄目〜』

道理でさっきからフラフラ走ってると思ったら…寛一さんも限界だったのね(笑)。
取り敢えずきたゆきさんが来るルート上で休みましょうと言う事になり、曲がるべき地点に戻ってみると、

寛 『やっぱり休まずに走ろう。さっきので目が覚めちゃった』

大丈夫なんだろうか、さっきの昼食の時も、あっしとの会話のお陰で昼寝が出来なかったのではないのか…。
その後、きたゆきさんと合流するまでその事が頭から離れなかった。

きたゆきさんとの合流の後、今日の目的地である『小見川湧水』到着。路地裏に水が湧き出していた。
しばらくそこで談笑し、きたゆきさんと途中で別れ、あっしと寛一さんは一路今日のキャンプ地に向かう。
日帰りのつもりが、寛一さんの
『折角だから一緒にキャンプしようよ!』
の一声でテントと寝袋しか積んでないのに御一緒する事になってしまった(笑)。
これも偶然に積んであった物だ。ロールマットも調理用具も持ってない。

二人で今夜の食事の材料を買い出しに行き、大沼キャンプ場に到着したの時にはすっかり暗くなっていた。

山奥の灯一つないキャンプ場で、バイクのヘッドライトを頼りにテントの設営。
更に食事の準備。調理器具の一切を持って来なかったあっしは、食事の準備を全て寛一さんに任せっぱなしになってしまった(汗)。

寛 『気にしない気にしない。料理好きだしね♪』

寛一さんだって疲れてるハズなのに、なんて優しい……あっしが女性ならその夜は大変な事になっていただろう(笑)。
焚き火に挑戦するも、あっしは全然駄目。これも結局寛一さんにやって貰ってしまった(滝汗)。
まったくあっしは何をしてるのか…サポーターがサポートされてどうすんのさ!(自爆)

寛 『サポートがどうのじゃなくて、一緒に楽しむのが一番だと思うよ』

くぅぅぅ!!一々感動させられるぜ!!

焚き火を囲んで二人で食事。うまい!キャンプでこんな本格的な食事をしたのは初めてだった。

食事の最中、ふと今日一日の事が頭をよぎる。

本当の所、あっしは最後までNET外の事では傍観者を決め込むつもりでいた。
家庭の事情でS・サポーターに登録出来なかった事もあるけど、NET外の自分にあまり自信が持てなかったからだ。
それが、何故か寛一さんが近くに来てると分かった時、じっとしていられなくなってしまった。
朝に仕事が終わって家に戻った時点では、確実に普段通りに一日が過ぎるハズだったのに、今こうして寛一さんと一緒に焚き火を囲んでいる。
ダラダラと過ごしている日常からは、完全に逸脱してる自分がここにいる。しかもアホみたく感動してる。
自分でも不思議でならなかった。
前半部分は何となく話しづらかったので、後半だけ寛一さんに話してみると、

寛 『どんな事でもそうだけど、やってやるんだ!って思う事が大切なんだよ』

……心の底まで響いた。

食事の後、ぼーっとした時間を過ごす。聞きたい事は山の様にあるのに上手く言葉に載せられない。
聞きたかった事の1/3も聞くことが出来ず、出るのは感動と疲労から来る溜息ばかりだった。
それでも、今の仕事をする事になったきっかけや、旅のスタイル。NETに対する思いetc…。
こちらが聞いた事には親切に教えてくれた。

PM9:30。お互い疲れているので、早めに休む事にする。
寝袋に入って色々と思いを巡らせる。寛一さんの優しさと、そして旅に対する確固たる意志etc…。
はたして、どれか一つでも自分にあるのだろうか……。無いな。残念ながら。ある意味若さでも負けてる(爆)

その後、いびきをかいて寝ている寛一さんを尻目に、何故か真夜中に両足をツルと言うアクシデント(?)で目を覚ましたり、トイレの後、テントの周りに動物の気配を感じてビビッたりとなかなかドラマチックな夜をすごしたさばみそであった。
手持ちの灯りは100円ライターのみ(涙)。テントから結構離れてるトイレは、流石に怖かったナリ(笑)。

トイレから戻る途中、ふと見上げると空には満天の星……明日も晴れだな!

宮城県在住 さばみそさんより

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