7月24日(月) 斜里にて

7月24日のオホーツク海側は妙に暑かった。
 わしと妻は網走湖畔の呼人浦キャンプ場に連泊中だったので、その日少しは涼しいであろう知床峠を目指していた。
 前日までの曇天とはうって変わっての快晴に心もはずんでいた。
 R244の斜里町のホクレンで給油した直後に出会いが待っていた。
 わしと妻はいつものように無線で話をしながら走っていた。

 わし「いやぁーいい天気やねぇーほら斜里岳もきれいに見えちょるばい。」
  「ほんとほんと、よう見えとるばいねぇー。」
 と、九州弁まる出しの二人、
 
 わし「ほら、あそこでバイク止めて写真撮りよるひともおるばい。」
  「うん、やっぱり晴れたけんみんな嬉しいとよ。」
 わし「そうやねー。」
 と、その写真を撮っていたライダーにピースサインを送り、通過しようとしたまさにその時、

 わし「おおおおお、おまえ今のひと藤原さんやなかろうか!?」
  「誰ねフジワラさんちゃ。」
 わし「フジワラさんっち言うたらアウトライダーのカブ号の人ばい!」
  「あぁー知っとる知っとる、けどなんでこんなとこにおるとね?」
 わし「インターネットジャーニーっちゆうのをしよるんよ。」
  「なんねそれ?」
 その後IJについての説明をしている間に1、2キロ走ってしまったコトに気づいたわしは、

 わし「あー、ちょっと引き返してもいいやろうか?」
  「なんね、藤原さんと話がしたいと?」
 わし「お、、、おう、そうなんやけど、でもいきなり話かけてもいいもんやろうか?」
  「いいんやなーい。」
 わし「でもちょっとはずかしいかなー?」
  「なん言いいよるん!その顔で!」
 と言う妻の言葉にそれもそうだとうなずいてUターン、行こうか戻ろうか考えている間にさらに2、3キロ走っていたのでまだその場に藤原さんが居るかどうか心配しながら走ったが藤原さんも久しぶりの好天のせいか念入りにカメラのアングルを探っていたらしく、まだそこにいた。

 フジワラカンイチといえばカブ号でアメリカ大陸横断や、10万円で日本一周などを達成したひとで、あの髭モジャの顔と相まって「すごい猛者」と思って緊張していたが、さにあらず、やさしい語り口でわしと妻を迎えてくれた。
 藤原さんのデジカメに3人で収まったあと、一旦別れたが、すぐ先にあるオシンコシンの滝で再会し、藤原さんの貴重な昼メシであるセイコマートの安売りで買ったというなんとかピザパンを夫婦で一口ずつもごちそうになった。
「ほんとにどうもごちそうさまでした!」

 その後の予定を聞くと、ウトロの先に無料温泉があるのでそこにいくと言っていた。4、5日お風呂にも入っていないそうで、もう少しゆっくり話をしたかったが、少しでもはやくお風呂に入れるようにと思い、そこでお別れした。
 網走のキャンプ場に連泊していなければ一緒にキャンプもしたかったが、藤原さんに出会えただけでも幸せだったので、「良し」としよう!

 これからもIJの成功のために妻と二人で応援しています。

神奈川県川崎市在住 牛嶋夫婦さんより