7月9日(土) 稚内にて(1)

 その日は日曜日で、通常なら仕事は休みなのですが、次の日の早朝に稚内で打ち合わせが入り、午前中はその準備をして午後2時頃に稚内に向けて札幌の会社を出発しました。
「旅日記を見る限り、寛一さんは今日、稚内に泊まっているかも」
と予想していたので6時半頃、稚内に到着するとすぐに寛一さんの捜索を開始しました。

 稚内で野宿するならフェリーターミナルの防波堤ドームか、丘の上にあるキャンプ場のどちらかしかないと思い、まずはドームへ。
 こちらでは発見できなかったので、次にキャンプ場へ。
 キャンプ場の駐車場に到着するとすぐに寛一さんのバイクを発見しました。

「うわー!ネットでいつも見ていたバイクだー!ラッキーーーーーー!!」
キャンプ場内を少し歩くと、髭が目立つ男性がテントを張っていました。
   すーま : 「インターネットジャーニーの藤原さんですか?」(恐る恐る)
   寛一  : 「はいそうです。」(やさしい声で)
興奮をおさえつつ事情を説明すると、「こんな風に追いかけてきてくれたのは初めてだよ」とのこと。
  まず写真撮影をしましたが、白く怪しい影が写ったため撮りなおしました。このキャンプ場の近くに墓地があったのでもしかしたら・・・・。
 北海道はアクセスポイントが少なく、特に道北地区はたいへんだという話が出て、全国のアクセスポイントの地名と電話番号がびっしりと書かれた手帳を見せてもらいました。この手帳を見て、しみじみと苦労の多い旅だと感じました。
 今回僕は、仕事できていたため、会社の名刺があったので寛一さんに渡すと、「あっ、(この会社)札幌の友達の家に近いよ。わざわざ稚内まで来なくても札幌にいたときに簡単に会えたのに。また札幌には行くからそのときに都合が合えばまた会いましょうよ。」と言ってくれました。

 寛一さんが札幌に来ていたのは知っていたけど、まさか車で10分とかからないところにまで迫っていたとは・・・。
 今回は、あらかじめ寛一さんにメールを出しておく勇気が無く、カンで探し当てましたが、こんなにも親しみやすい人なら始めから連絡をとっておけばよかったと思いました。

 いつもならイヤで仕方ない休日出勤(しかも稚内への出張)を与えてくれた、客先と会社に感謝しました。(こんな偶然はなかなかありませんよ)
 給料日以外に会社に感謝するなんて初めての経験でした。


北海道札幌市在住 菅原(すーま)さんより

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